子宮がんの原因子宮頸がんと子宮体がんでは原因が異なりますので、それぞれについて見ていきましょう。 子宮頸がんの場合ヒトパピローマウイルスが原因として関与しています。ただし、ヒトパピローマウイルスに感染していることが、子宮がんの罹患に直結しているわけではなく、感染者の中でもごく一部の方が罹患するだけです。したがって、過剰に警戒する必要はありません。ヒトパピローマウイルスにはおよそ100種類あるのですが、その中でも数種類の悪性度の高いものが原因となります。 他にも、早婚や早産、多産の女性は統計的にリスクが高いとされています。 子宮体がんの場合女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関与しています。妊娠や出産の経験がない女性や無排卵の女性は罹患率が高まりますので、要注意です。また、肥満や糖尿病、高血圧、高コレステロール血症の場合にはホルモンバランスに影響を与えるため、危険因子とされています。 共通する要素遺伝的要素は発症リスクを高めますので、家族に子宮がんになった方がいるのであれば、注意しておいた方がよいでしょう。特に子宮体がんの場合には、影響を受けやすいとされています。検診を受ける際には、家族のことも伝えておいた方が安心です。 喫煙や食生活の乱れは癌の原因になりますので、気をつけて下さい。健康的な生活を送ることは、あらゆる病気の予防につながります。 子宮がんの原因を知っているからといって、必ずしも予防できるわけではありません。もちろん、予防できる可能性は高まるでしょうが、限界があります。しかし、リスクが高いのであれば、それを認識して定期的に検診を受けておけば早期発見につながります。たとえ罹患したとしても、初期症状の段階であれば多くの場合完治させることができます。 |
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